駕籠町の由来

元禄10年(1697)江戸幕府は、『御駕籠の者』51人に、この地を与え居住させた。
御駕籠の者とは、将軍専用の駕籠をかつぐ人で、長身の者が選ばれた。
昔、この辺りは巣鴨村に属していたので、町の名を御駕籠と合わせて、巣鴨御駕籠町とした。古老の伝えによれば、将軍ご用達のときは、小刀の着帯が許され、秘密保持などの厳格な規定があったと言う。町名は『御』の字がつくのは、将軍との関わりを示す。
明治2年(1869)『御』の字は削除され、小石川駕籠町となった。
さらに、昭和39(1964)町名が整理統合され、親しまれた駕籠町の町名は消え、今では駕籠町小・駕籠町公園などに、懐かしいその名が残っている。

駕籠町公園に建つ石碑より