文京区立本郷小学校令和元年・２年度 文京区教育研究協力校
本校では、平成２９年度から令和元年の３年間にわたり、「深い学びを実現する授業の創造」を研究主題とし、現行の学習指導要領を踏まえて実践を積み重ねてきた。研究実践を重ね、著名な講師方々からの指導を受けることで新学習指導要領の考え方やポイントを学び、成果と課題を見い出しながら、「深い学びの姿」について研究を進めてきた。
現代社会から今後２０年、３０年先の社会は、生産年齢・人口の減少、情報化やグローバル化、AI（人工知能）の進化、社会構造や雇用環境の変化など、予測が困難な時代となると言われている。 そこで、子供たちには、これらの時代を生き、よりよい社会を創っていくための資質・能力が求められる。そのことを踏まえて、本校の子供の実態を国や都・区 学力調査の結果と昨年度までの研究から明らかになった課題の両面から考えてみた。
まず、学力調査から本校の子供の実態から考える。昨年度同様、学力調査を全体的に考察していくと、個人差があるものの、平均的な値は国や都の結果を大きく上回っている。多くの子供については、一定程度満足できる結果になっており、知識が豊富で高い学力を有している。 しかし、誤答を分析すると、複数のことを比較したり、関連付けたりする力、様々な情報を目的に応じて読み取り、まとめ、適切に表現する力、既習の知識をつなげて活用する力が本校の子供の課題であるということが明らかになった。
次に、昨年度までの研究の課題について考える。これまでの子供の実態から思考力・判断力・表現力の資質・能力を育成していくことが本校の課題であることは明らかだ。そのことを踏まえ、昨年度、「思考力・判断力・表現力等」の資質・能力の育成が最重要であると考え、「思考力・判断力・表現力等」の資質・能力を育成するための仮説を２つ立てた。
これらの仮説を実現していくことは、「思考力・判断力・表現力」の資質・能力を育成していくために欠かせないものであることを講師の先生から御指導いただいた。そこで、より教科等横断的に捉えていくためにカリキュラム・マネジメントをブラッシュアップさせることや、思考スキルを各教科等の単元レベルで見た時、どのようにつながり、活用できるのかについて可視化し、教科等横断的に活用できるように教科等横断的思考スキル図を作成し、子供たちの資質・能力の向上を図れると考えた。このように教師が教科等横断的に「思考スキル」や「知識・技能等」のつながりを意識して授業改善を図ることで子供たちの「思考力・判断力・表現力」の資質・能力を育成していけると考える。
以上のことから、社会的背景や子供の実態、昨年度までの研究の課題を踏まえ、副主題を「つなぐ、つなげる、つながるを通して」と再設定し、深い学びの研究を継続していくこととした。
◆第１回 ７月２日（木） 国語科 第６学年「筆者の主張や意図をとらえ、自分の考えを発表しよう」
講師：日本国語教育学会 常任理事 五十井 美知子先生
学習指導案 / 授業記録・協議会記録(編集中)
◆第２回 ７月１０日（金） 理科 第３学年「風やゴムの力」
講師：國學院大學 人間開発学部 初等教育学科 田村 学先生
学習指導案 / 授業記録・協議会記録(編集中)
◆第３回 ７月１６日（木） 社会科 第４学年「住みよいくらしをつくる～水はどこから～」
講師：聖徳大学大学院 教職研究科 教授 廣嶋 憲一郎先生
学習指導案 / 授業記録・協議会記録(編集中)
◆第４回 ７月２１日（火） 生活科 第２学年「めざせ野さい作り名人」
講師：國學院大學 人間開発学部 初等教育学科 田村 学先生
学習指導案 / 授業記録・協議会記録(編集中)
◆第５回 ９月３日（木） 算数科 第５学年「図形の角を調べよう」
講師：元都算研会長 菅野 俊子 先生
学習指導案 / 授業記録・協議会記録(編集中)
◆第６回 ９月１４日（月） 生活科 第１学年「あおぞらランド～なつがやってきた～」
講師：國學院大學 人間開発学部 初等教育学科 田村 学先生
学習指導案 / 授業記録・協議会記録(編集中)